ピアノ先生ブログ
さくら さくら
急に暖かくなり、今日も絶好のお花見日和でした。
2時から神田の歯医者さんに予約していたので、朝早めに家を出て千鳥ヶ淵へ。
人がすごいのでは、と覚悟していましたが混み合っていたのは地下鉄九段下駅の出口だけで、意外とゆっくり見ることが出来ました。
風が吹けば花吹雪、お濠には花筏。
本当に美しかったです。
靖国神社にも行ってきました。
九段坂の桜
ついでにレッスン室からよく見える島小学校裏の桜。
千鳥ヶ淵を見た後だと見劣りしちゃうけど、うちのために咲いてくれているようです。
世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし と歌ったのは誰だったかしら?
その通りかもしれませんね。
たった1週間で散ってしまう桜。やっぱり毎年見たいです。
電車から見える沿線の桜もきれいだったし、今日はさくらを思う存分堪能しました。
拍子をとるということ
9月の「弾いてみよう会」は、皆さんに好きな曲を弾いてもらいます。
前にも書きましたが、中学生以上の方は、ほとんどポピュラーな曲かジャズを選びました。
リズムは符点やタイの嵐。
ちゃんと弾けたらカッコいいですよね。
そこで重要なのが拍です。
知っている曲だから右手のメロディーは結構簡単に弾けてしまうでしょう。
でもそこに左手を入れようとすると、拍をきちんと感じないとだめなんです。
拍とは一定の時間間隔。その間隔の長さによってテンポが決まります。
そして拍こそ演奏者と聴き手とをつなぐ共通項ではないでしょうか?
たとえ聴き手がメロディーを知らなくても、奏者がしっかり拍を感じていれば、のることができますよね。
逆に拍がわからない演奏をしてしまうと、あの人何やっているんだろう?? なんてことに・・・。
一定の拍をとりながら、両手で違うリズムを弾く。
小さいときからやっている人には大したことではありませんが、大人になってから始めた人にとっては一大事。
指を動かすことより、音符を読むことより、何より問題になってきます。
これは訓練です。
脈拍や心臓の鼓動を想像して、普段から数えながら弾くように気を付けましょう。
それが習慣となればしめたもの。
「弾いてみよう会」では自分も楽しめて、会場の皆さんを大いにのせられるような演奏が出来るように頑張りましょうね。
4月3日
今日は穏やかな良い天気。
明日の父の命日を前に、今朝はお墓参りに行ってきました。
いつも元気で、誰よりも長生きするのではないかと思っていた父が、たった1週間の入院で逝ってしまったのは3年前。
父の急逝を知った誰もが信じられないと驚いていました。たぶん父自身が一番、あんなあっけない幕切れになってびっくりしていたかもしれません。
裏表のない穏やかな人でした。音楽、旅行、新しいものが大好きでしょっちゅう出かけてましたっけ。
あたりまえだけど、私の一番の応援者でコンサートや発表会ではどんなに力になってくれたことか・・・。
こんなにいろいろしてもらったのに、私は何をしてあげられたのだろう?
父が息を引き取ったときにまず思ったことです。
いつかはこういう日が来ると頭ではわかっていても、なかなか想像することもなかった私は父に我がままや文句ばかり言ってました。
なんでも期限付きだと思い知らされた瞬間でした。
夫婦仲の良かった母は、4月4日の結婚記念日の前日に夫に先立たれ、かなり気落ちしてました。
でも時が経つのはありがたいことです。
3年はあっという間に過ぎて、母も今は頗る元気。
また母とは喧嘩ばかりしてますが、父の命日を機に私も自分の態度、行動を見直さなければなりませんね。
行ってきましたグローブ座
やっと暖かくなり、外に出たくなる季節となりましたね。
花が一斉に開きそうです。2日前まで蕾だったこぶしの花が、今朝は2、3開いているのを見つけました。
昨日は母と新大久保にあるグローブ座に「青ひげ公の城」を観に行ってきました。
「青ひげ公の城」はバルトークのオペラを基に再構成された演劇です。
筋は青ひげ侯爵に見初められたユディットが城の中にある人間の煩悩になぞられた7つの扉を次々開いていくというもの。
主演は元宝塚の水夏希さん。そのせいかお客さんは98%が女性。もっとも平日の昼間でしたからね。
こういう劇を見るのは初めてです。ミュージカルではないけど水さんのきれいな歌もあり、そしてさすが元宝塚という身のこなしでした。
また劇場の観客席まで四方を使い、舞台との一体感が生まれるような演出がされていました。
クラシックコンサートの公演しか経験のない私には時折響く電源を通した大音響に違和感を覚えたものの、あっという間の2時間でした。
それにしても新大久保はすごい人です。
2年前に大学の友人たちと会ったときはゴールデンウィーク中でしたが、こんなに人がいたような記憶はありませんでした。昨日はコリアンタウンでお昼に韓国料理をと思い、行ってみると人、人、人。韓国料理の食材などを売っているスーパーもすごい人。改めて韓流ブームを実感しました。
劇が終わった後は銀座のヤマハに楽譜を買いに。
中央通りは大型バスが並び、ここではChinese powerを実感。
この日はヤマハが棚卸で6時に閉まってしまうのというのであわてて買い物をし、さてどこかでお茶をとすぐそばのダロワイヨへ入るも順番待ち。それではどこか別のところへとふらふら歩いて見つけたのがジョエル デュラン銀座店 今年の1月にオープンしたばかりだそうです。
お店で一番人気という「リエジョア」 「ショコラ・ショー」をいただきました。
「リエジョア」はフランス語でパフェの意。クリームやアイス、ローストしたナッツ類など9層にもなってました。これはとってもおいしかった。
またホットチョコレートというと甘いのを想像しますが、この「ショコラ・ショー」はお砂糖を全く使っていないのですっきりした飲み心地。
カフェのテラス席でゆったりくつろぐステキなお店で、観劇の日を締めることが出来ました。
シュレスビヒホルシュタイン音楽祭
昨日、ドイツからのエアメールを受け取りました。
何だろうと思って封を開けると、中にはシュレスビヒホルシュタイン音楽祭のプログラムが・・・・。
もう7年前になるでしょうか?
音楽祭のテーマが「日本」だった2005年、親戚の作曲家野平一郎のオペラ「マドルガーダ」が北ドイツの都市キールで初演されるというので、両親、弟と観に行きました。
以来たまにプログラムが送られてきます。
シュレスビヒホルシュタイン州はドイツの最北端にあり、音楽祭はリューベック、ハンブルグ、キールなどの都市で7月、8月にかけて開催されます。
その年は日本の年だったので、演目に日本人の作曲家の作品、日本人のアーティストが多数参加されていました。
北ドイツは北海道のような気候、真夏でもカラリと気持ち良くとても快適です。
武満徹さんの遺志を受け継ぐ形で作曲されたオペラ「マドルガーダ」、大盛況でドイツの友達がそのことに触れた新聞をあとで送ってくれました。もっともドイツ語なので私には読めませんでしたが。
今年は中国の年のようです。
中国のピアニストと言えばランラン。
最初にテレビで見たとき、ラフマニノフだったかチャイコフスキーだったかのコンチェルトでしたが、もう笑った笑った。
でも目を瞑って聴くとホントすごい人なんだなぁって。
そういえば、クラシック日本人ピアニストとして史上最年少でCDデビューした牛田智大くんもよくランランを聴いていたとか・・・。
また音楽祭行きたいです。