レスポワール クリスマスコンサート その3
レスポワール クリスマスコンサート その3
10分間の休憩後、第2部の始まりです。
2部のソロは6年生の千晶ちゃんから。いつもにこにこして優しい千晶ちゃんが選んだ曲は、ベートーヴェンのト調のメヌエット。1週間前のリハーサルでは緊張して途中で止まってしまったけど、本番はばっちりでした。
「ジャズを弾くのが夢」とおっしゃっている60代のYさん。今回はタンゴの「奥様お手をどうぞ」です。大きな会場の発表会は3回目でしょうか。ピアノを習い始めたのは6年ほど前ですが、いつも通り堂々と思い切りのよい演奏を聴かせてくれました。
そしてそのYさんとテニス仲間、飲み仲間である70代のSさん。「エリーゼのために」に大変思い入れがあり、もう人前で弾くのは5回目だということですが、その度にどんどん練れて良くなっています。今回は少し余裕があったみたい。
ここからは中学生、高校生、社会人。それぞれ皆さん忙しいなか頑張って練習時間を確保してくれてます。
中学1年生の響さんはショパンのワルツOp34-2.陸上部で毎日遅く大変でしょうが、長い曲をしっとり、ちゃんと暗譜で弾けました。
いつも元気な中2の萌さんはモーツァルトの「トルコ行進曲」を選びました。譜読みでちょっとのんびりしてしまい、直前まで不安がっていましたが、発表会は今までで一番良かった。
同じく中2で卓球部で頑張っている優君。この日は部活の顧問の先生が聴きにいらしてくれてると、珍しく緊張していましたね。クープランの「ティク トク ショク、またはオリーブしぼり器」と難しい曲でしたが良く弾いてました。
幼稚園で先生をしている奈緒美さん。あがり症の彼女はリハーサルでガタガタだったけど、本番ではヘンデルの「サラバンド」を止まらず弾けました。本人も会心の出来だったことでしょう。
静かな曲の合間に派手なオースティンの「アルプスの夕映え」を弾いてくれた中2の真子さん。やはり卓球部で顧問の先生を気にしてましたが、楽屋でかなり練習してたみたいでしっかり弾いてました。最後の和音がちょっと残念でしたね。
出版社で雑誌の編集をなさっているSさん。バーの女の子の前でピアノをかっこよく弾きたいと10数年前からピアノを始め、(まだその夢果たしてないようですが)今回はシャンソンの「枯葉」をアレンジしたものを選びました。リハーサルはばっちり。本番はちょっとあがってしまいましたか。
大人の方は皆さん気の毒になるぐらい緊張してますが、それでも会を重ねるごとに慣れて余裕が出てくるようです。
エクスタインの「ラプソディー」を弾いた中2の理央さんは部活はバレー部。絶対突き指しないでね、といつも言ってますが、1回もしたことないですね。この日も緩急つけた良い演奏でした。
5人いる中学2年生の最後は、明日香さん。それなりにちゃんとした曲を弾きたいとショパンのワルツOp64-2を選び、コツコツと頑張ってきました。舞台でも普段通り落ち着いて弾けました。
今回ただ1人の高校生翔君。中学からブラスバンド部でトランペットを吹き、去年はコンサートマスターも務め音楽三昧な日々を送っていましたが、秋の文化祭で部活も一応引退となりこれから大学受験の準備となります。この日はショパンの「軍隊ポロネーズ」を男の子らしくがっちり弾けました。
分厚い和音の曲の後は、またしっとりした曲。ショパンのワルツOp69-2を弾いた華代さんは社会人。小さいときから中学まで続けていたレッスンを去年また再開し、大きな舞台は久しぶりでしたが、まじめに、考えながら、よく練習された大人の演奏でした。
そして2部のソロ、最後の私の前は大峰君。今は千葉に住んでますが、何かあると必ず参加してくれる強い味方です。発表会準備にも書きましたが、バッハのフランス組曲からおもしろい抜粋で5曲の選曲でしたが、直前になってクーラント、メヌエット、ガヴォット、ジーグの4曲に絞っての演奏でした。もともと人がいた方が上手に弾ける彼のバッハは、ちょっとグレン・グールドみたい。
ソロの最後は私がリストの愛の夢を弾かせていただきました。このことに関してはまた後でゆっくり書きたいと思います。
2部のアンサンブルはクリスマスの曲を集めました。
ジングルベル、赤鼻のトナカイ、おめでとうクリスマス、サンタが街にやってくる、ひいらぎ飾ろう・もろびとこぞりてメドレー、あわてん坊のサンタクロース、パッヘルベルのカノン、トランペットでのG線上のアリア、いつもデュオを組んでいる知里さんにお手伝いいただいた連弾でのベートーヴェンの第九、最後はボランティアコンサート仲間のソプラノで「荒野の果てに」と「アベ・マリア」で締めていただきました。
さておしまいに中学生までの18人のハンドベルで「きよしこの夜」。ソプラノの由里江さんの歌と高校生の翔君のピアノ伴奏つきです。
全体練習1回しかできませんでしたが、みんな楽しそうでしたね。
終演は予定通りの4時半。生徒の皆さんは分けたお花と、記念品をもらって解散しました。
つらつらと思い出すまま1人ずつ、こうして書いているとみなさんそれぞれドラマがあり、それに関われることを幸せに思います。
さぁ明日から今年のレッスンの始まりです。発表会以降会っていないので、ゆっくり感想など聴けるかな?
今回の発表会が皆さんの大切な良い思い出となりますように。