大人のレッスン Yさん
大人のレッスン Yさん
今日は70代のYさんが午前中レッスンにいらっしゃいました。
高校で生物を教えてらしたそうで、退職してからは、お母様の介護をなさったり、お孫さんの面倒を見たりとお忙しい合間を縫って、ご自分の趣味をいろいろ楽しまれています。
お孫さん達をピアノ教室に送っているうちに自分も弾きたくなった、とおっしゃってYさんが初めてみえたのは、8年前でしょうか?
ピアノは習ったことがないということでしたが、もう初めから自分の好きな曲を両手で弾いて聴かせて下さいました。
レッスンの最初はまずいつもスケールからです。
今はホ短調。
短調は増2度があって結構指使いが難しいです。上りはいいけどやはり下りがちょっと大変。
和音もアルペジオも指使いに注意して頑張ってくれています。
そしてYさんも7月24日の発表会に参加なさるので、そのためにモーツァルトのピアノコンチェルト第21番の2楽章をソロ用に短くアレンジしたものを練習しています。
これは本当に美しい曲です。
Yさんも大好きだそうで、実は何年か前の発表会でも弾きました。
別の大人の方、Sさんも今回選んだ曲は発表会で披露するのは2回目です。
大人の場合、こういうのもありですね。
大好きとおっしゃるだけあって、右手の旋律をきれいに歌わせようという意図がよく伝わる演奏です。
トリルも力の抜き方の工夫で細かくきれいに弾けるようになりました。
ベヒシュタインのピアノでどんな響きかとっても楽しみですね。