大人のレッスン Aさん

大人のレッスン Aさん

連休の谷間、昨日は去年の10月からいらしているAさんのレッスンがありました。

Aさんは2年前にずっと続けていた小学校の先生を退職されましたが、現在も週に4日補助教員として勤めていらっしゃいます。

いろいろな経験のあるAさんとはいつも40分ぐらいおしゃべりをしてその後1時間のレッスン、月2回お会いするのが楽しみです。

ピアノは小学校の時習っていて、それからはとぎれとぎれに続けていたそうで、初めていらしたときにはベートーヴェンのテンペストの終楽章を聴かせて下さいました。

今は、7月のベヒシュタインサロンでの発表会に向けてシューマンのアラベスクと、私が勧めてとっても気に入ってくれたモーツァルトの幻想曲ニ短調の2曲をレッスンしています。

アラベスクはとってもきれいな曲ですが、弾いてみると3声になっていておまけにタイがいっぱいですごく難しい曲。

でもさすがに基礎がしっかりできているAさん、音符の長さを指でしっかり保って正しく弾く努力をしてくれています。

場面によって感じを変えることと、もうちょっとテンポを速くすることで仕上がっていくでしょう。

この曲は途中 ユニゾンで弾くところが出てきますが、ここでAさんが笑いながら、

「先生、前回私がここを弾いたとき、なんておっしゃったか覚えてます?」

前回いらしたのは確か3週間前、

「えーっ、私何か言いました?」

「ええ、もうそれがあまりにも的を得ていて、ここを家で弾くたびにおかしくて1人で笑っているんです。」

「ごめんなさい、何言ったか覚えてません。」

「ぶっきらぼう、っておっしゃったの。もう本当にその通りで。」

「そんなこと言ったかしら?でも今日は全然思わなかったから、直ってるってことですよね。」

「そのとき『腕をもっと使って』ってアドバイスをいただいたからやってみました。良くなってます?」

すごいです。しっかり直ってましたよ。

この調子で頑張ってくださいね。

私の方は反省です。何気なく言った一言、言った方は覚えてなくても言われた方は気になっていつまでも覚えているものですよね。

注意します。

また楽しくレッスンしましょう。

 

 

 

 

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