絶対音感

2012-02-21

当教室では、6歳半以下の方の希望者に絶対音感訓練を取り入れています。

「絶対音感」 よく耳にするけど何だろう?と思っている方も多いでしょう。

ここでの絶対音感の定義は、基準となる音を聞かなくても、音階を構成する12個すべての音について、どのオクターブにある音でも音名を言い当てることができる能力のことを言います。

絶対音感を持っている人は、同時に鳴った数個のピアノの音を聴き分けられます。

踏切の信号機の音でも、机をたたく音でも、犬の鳴き声でも音名で言えます。

そして耳で聞いただけで曲をひくことができます。それも右手のメロディーだけでなく左手も付けて。

このような能力は生まれつきのもので、あとから持てるものではないと私も思っていました。

でも訓練で身につけることが出来るのです。

ではどのような訓練をするのでしょう?

私は色紙の旗を使った「江口式プログラム」を取り入れています。

このプログラムは、24個の和音を聴き分けることから始め、それを短音に分化していく方法です。

この訓練を進めていくには、次のような条件があります。

第一に年齢が小さいこと。

耳はほかの器官に比べて早く発達するそうです。

音を絶対的に聴き分ける鋭い耳の感覚をつくって脳に記憶させるには、耳の発達がとまらない前に練習しなければなりません。

練習を始めるタイムリミットは6歳半ごろです。

次に毎日練習しなければなりません。1回2,3分の練習を1日に4回か5回。

これにはご家族の協力が欠かせません。

そして最後に、もし絶対音感がついたとしても、満9歳までは和音を忘れない程度の維持練習が必要です。

絶対音感は、一度身につけば一生消えることはありませんが、満9歳のお誕生日までは、絶対音感がつく可能性もあれば、消える可能性もあります。

残念ながら私は絶対音感を持っていません。4歳からピアノに触れて音を耳にしていたので、ピアノの音なら大体分かるし、音大入試の聴音などはあまり苦労しませんでした。

でももし絶対音感を持っていたら、もっともっといろいろな曲を早く覚え、忘れにくいだろうなぁと思います。

少しでも絶対音感にご興味をもたれた方は、是非体験してみてください。


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